働かない人は無責任!?いいえ、人は生きているだけで価値があるんです
みなさんご機嫌いかがですか? サイタマ光です。
渡邊美樹さん著作の「14歳からの商い」を読みました。
私は正直渡邊さんのことはあまり好きではないですが、本を読んでもいないのに彼の思想にあれこれ言うのは間違っていると思うし、本を読んでいると彼の考えに頷ける部分もあります。
今日は渡邊さんが中学生に向けて書いたこの本の一部に疑問を抱いたので、それを記事にします。まずは該当箇所の引用です。
(ニートや働かない人は)一言でいえば無責任だと思います。病気など理由があって働けない人は別ですが、元気で働けるのに働かない人は、私は社会的責任をはたしていないと思っています。
なぜなら、国民であるということは国民として働いて税金を納める責任があるからです。誰もが自由気ままに生きていたらこの社会は成り立ちません。
人に迷惑をかけなければ何をしてもいい、というのも最低の考えです。(p39)
病気など理由があって働けない人はとか前置きを入れてますが、なんか働いていない人は働いている人に比べて下のランクに属するような印象を受ける文章ですね。
そして最後の「人に迷惑をかけなければ何をしてもいい、というのも最低の考えです。」って意味が分かりません。
人間は誰かに迷惑をかけながら生きています。一人では生きていけません。渡邊さんこそ、過去にワタミの従業員に過酷な労働環境で働かせ、その結果従業員の女性が過労死自殺を図るという悲しい事件を引き起こしています。
渡邊さん、はっきり言ってあなたは働いていない人たちよりも、いろいろな人に迷惑をかけているんじゃないでしょうか。どの口が「人に迷惑をかけなければ何をしてもいい、というのも最低の考えです。」なんて言えるんですか。不思議です(笑)
働いていない人も経済の一員
話がちょっと脱線したので、戻します。
私は現在投資の勉強をしているのですが、人は誰もが経済の主役なんだなとしみじみ思っています。
例えば働いていない赤ちゃんや学生は、たしかに労働の引き換えにお金を稼いでいるわけではありません。
しかしそれらの人を狙ったビジネスはたくさんありますし、そうした産業で様々な人が働いています。つまりお金を稼いでいない人も、そうした人々の利益のために役にたっているということです。
これはニートの人も同じです。部屋に引きこもっていようが、親から食べ物を買って来てもらったり、パソコンを使えば電気を消費しています。つまりニートの人も何らかの消費はしており、その消費に関わっている大勢の人たちの利益に貢献しています。
投資家の藤野英人さんは著書『投資家が「お金」よりも大切にしていること』の中で次のような言葉を残しています。
社会貢献とは、新しい何かをつくりだすことだけでなく、消費することによっても成し遂げられるものです。
ですから、私たちが働くことにも大きな価値があるし、私たちが消費することにも同じくらい大きな価値があります。
そういう意味で、「人はただ生きているだけで価値がある」のです。(p84)
どうですか、「人はただ生きているだけで価値がある。」
とても素敵な言葉じゃないですか!ぜひお金の勉強をしたい人や自分なんて働いてないから価値がないと思っている人に読んでほしい本ですよ、私も勇気をもらえました。
ゆとりを持つことは幸せへの第一歩!ではさようなら~。