社員を家族と呼ぶ会社は気持ち悪い
皆さんこんにちは、サイタマヒカルです。
最近某社会福祉法人の採用ページを閲覧していたら
社員のことを「家族」と呼んでいる法人がありました。
その他にも社員を「家族」と呼んでいる会社は飲食店を筆頭に
たくさんあります。
そういえば、某お笑い芸人養成事務所もそう言っていましたね(笑)
今日は社員を「家族」と呼ぶ企業は気持ち悪いと思う理由について
述べていきたいと思います。
労働者と企業は契約が結んでいるにすぎない
そもそも「家族」とは何でしょうか?広辞苑には次のように書いてあります。
夫婦の配偶関係や親子・兄弟などの血縁関係によって結ばれた親族関係を基礎にして成立する小集団。 社会構成の基本単位。」(『 広辞苑』第6版,2008)
つまり家族とは、お金のやり取りや損得関係なしに血縁関係
によって強制的にできた関係であると言えます。
一方会社と労働者の関係はどうでしょうか?
労働者は自分の労働力を企業に売って、その対価として
給与をもらう。それ以上でもそれ以下でもありません。
法律的に考えれば、雇用契約を結んだ対等な関係であるにすぎません。
そこに家族ような関係は成り立つとは思えません。
なぜ企業は社員を家族と呼ぶのか?
企業が社員を「家族」と呼ぶのは、それが企業にとって得があり
家族のような金銭の損得がない関係を社員と結ぶことは非常に都合が良いのです。
社員を「家族」と呼ぶ企業はおそらく同調圧力が強い会社でしょう。
会社は社員を「家族」だと上辺では大事にしているとほらを吹き
社員には「家族」なんだからと、会社に対して「滅私奉公」を
するように仕向けるのです。
そして会社が本当に社員を大事に扱っており、給料や福利厚生が良いのであれば
別ですが、少なくとも私が見た会社は平凡な給料と福利厚生でした。
私からしたら、良くそんな給料体型と福利厚生で「家族」などと
気安く呼べるのか、その思考が理解できません。
そして年功序列や終身雇用が崩れ去った現代では、家族のような関係を結べる
会社などほとんどありません。
もし会社が本当に社員を「家族」のように大事にしてくれるなら
社員が困窮したり病気を罹ったりしたら、支援してくれるはずです。
なぜなら一般的な家族には扶養義務があります。
しかし会社は皆さんが困窮したり病気を患ったりした時
福利厚生以上に何か手を差し伸べてくれることはありません。
場合によっては解雇されたりします。そんなもんです。
最後に
労働者の中には会社内で「家族」のような「疑似家族関係」を
作ろうとする人がたまにいます。
会社で他人との距離感が近く、プライベートをさらけ出し
馴れ合いを求める人種です。
しかし会社の同僚は損得関係でつながった「仲間」であり
「家族」ではありません。
そこに「家族」のような関係を求めるのはおかしいのです。
もし応募しようとする企業が社員を「家族」と呼んでいたら
注意してほしいと思います。
それは会社が耳障りの良い言葉で皆さんを誘惑し、労働力を
搾取しようとしているかもしれません。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。