介護職における人間力向上研修って何?こんな研修効果あるの? 後編
みなさんご機嫌いかがですか? サイタマ光です。
前回に引き続き、介護職における人間力向上研修についての記事です。よろしくお願いします。
ありがとうがいっぱいの職場を作る!?
私が見た某研修には上記のようなキャッチフレーズが書いてありました。なんかブラック企業で有名な某居酒屋を思い出しますね(笑)
たしかに私も「ありがとうがいっぱいの職場」を作ること自体は職員同士や、介護職員と利用者の関係を円滑にすると共に、職場の雰囲気が良くなるし、とても良い取り組みだと思います。
しかし、では介護の現場では「ありがとうがいっぱいの職場」が作れるような環境が整っているのでしょうか?
介護職はみなさんもご存じのとおり「3K(汚い、きつい、給料が安い)」と呼ばれています。最近はこの労働環境を改善させようと努力をしている社会福祉法人や企業はありますが、決して多くはありません。
ヤフーで介護職と調べると、上位に「介護職 ストレス」と検索予測が表示されることからも、まだまだ介護職は「3K」から抜け出せていないのでしょう。
実際私が友人から聞いた話だと、ある福祉法人では人手不足の影響で、連続20時間以上働かされられて体を壊し、介護職を辞めてしまった人がいます。
また施設によっては、職員間のいじめやパワハラも普通にありますし、利用者から暴言や暴力を受けることも珍しくありません。
このような環境に置かれている介護職員にいくら「介護職には福祉の心が大切です。やる気があれば介護人間力は向上します!」と言っても、介護職員自身のやる気なんて出ませんし、当然「介護人間力」なんて向上しません。
むしろ介護職員を取り巻く労働環境そのものを改善していく方が、やる気に働きかける精神論よりも、よっぽど「介護人間力」の向上が期待できるのではないでしょうか。
結論を言うと、こんな研修に時間とお金をつぎ込むぐらいだったら、自分の趣味に没頭したり、美味しいものを食べて英気を養う方が、よっぽど有意義な時間を過ごせると私は思います。
ゆとりを持つことは幸せへの第一歩!ではさようなら。
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